あなたのお店は、現金を使わない支払い「キャッシュレス決済」に対応していますか? キャッシュレス決済の便利さやポイント還元などのお得さから、キャッシュレス決済を利用する人が急増中です。クレジットカードをはじめ、電子マネーなどキャッシュレス決済の多様化も進む中、「QRコード決済」と「バーコード決済」は代表的な支払い方法となっています。しかし、店舗への導入を検討するにあたり、「QRコード決済 バーコード決済 違い」やそれぞれのメリット・デメリットが分からず悩む飲食店オーナー様も少なくありません。今回は、この2つの決済手段の特徴や違い、飲食店などの店舗に導入する際の選び方を詳しく解説します。
QRコード決済とバーコード決済とは
QRコード決済とバーコード決済は、どちらもスマートフォンの画面や店頭のPOPに印字された専用のコードを読み取って支払いを行う「コード決済」と呼ばれる方法です。どちらも支払いをする人がスマートフォンなどを使って、支払い情報をお店側とやりとりします。
現金を持ち歩いていなくてもスピーディーに会計を済ませることができる便利な手段として、多くの人が日常的に活用するようになっています。お店側にとっても、大掛かりなカードリーダーなどを用意することなく導入でき、現金管理の手間を減らすことができるなど多くのメリットがあります。QRコード決済やバーコード決済の違いを知り、自店のオペレーションに合わせて柔軟に対応することで、お店の会計がもっと快適なものになるでしょう。
QRコード決済とバーコード決済の違い
QRコード決済もバーコード決済も、どちらもコードを使って行う決済手段です。QRコードは、2次元バーコードとも呼ばれ、小さな四角形を縦横に並べた四角い形が特徴です。一方、バーコードは、スーパーやコンビニなどでもおなじみの複数の縦棒で構成されているコード(1次元コード)のことを指します。店舗運営において、どのような違いがあるのか整理します。
情報量
シンプルなパターンで構成されているバーコードに比べ、QRコードは複雑なパターンにより多くの情報を詰め込むことができます。格納できる情報は、バーコードの約200倍とも言われています。バーコードは利用金額や会員番号などの基本的情報のみのやりとりに適し、QRコードは支払いに関する詳細なデータや決済用URLのリンク情報も1つのコードに収めたい場合などに活用されています。
読み取り方法と店舗の運用スタイル
読み取り速度については、よりシンプルなバーコードが勝っています。店舗で一般的に使われているバーコードリーダーを使って読み取ることができ、スーパーやコンビニエンスストア、大型小売店など、レジ前で素早くたくさんのお客様の会計を処理しなければいけない場面に適しています。
一方、QRコードはスマートフォンのカメラや、タブレット、マルチ決済端末でも簡単に読み取ることができます。お店側が提示したQRコードをお客様がスマホで読み取る「ユーザースキャン方式(静的QR)」であれば、高価なリーダー機器がない個人経営の飲食店やカフェ、美容サロン、ポップアップストア(移動販売)などでも、紙のPOPを1枚置くだけで広く使われています。
QRコード決済のメリット
たくさんの情報を収めることができるQRコード決済には、店舗経営を強固にする多くのメリットがあります。3点に分けて紹介します。
導入費用(初期投資)を最小限に抑えられる
QRコード決済(特にお客様が読み取る方式)は、店頭に専用のQRコードを印刷したPOPを用意するだけで決済できるため、高価な読み取り機器を必要としません。例えば、クレジットカード決済を始めるときには、専用のカードリーダー端末を購入しなければならず、場合によっては数万円の出費になることもあります。小規模店舗などでは、そうした初期費用がキャッシュレス決済導入の足かせになることも多いでしょう。QRコード決済は、費用を抑えながら気軽に導入できるキャッシュレス決済の代表格といえるでしょう。
インバウンド客(外国人観光客)へのスムーズな対応
海外では日本以上にキャッシュレス決済、特にスマホ決済が浸透しています。特に中国や東アジア圏ではQRコード決済が主流です。観光地や繁華街にある飲食店、お土産店において、世界的に普及しているコード決済(AlipayやWeChat Pay、各種ブランドのデジタルウォレットなど)に対応しているかどうかは、集客力に大きな影響を与えるでしょう。慣れない言語や通貨での現金やりとりによるレジのトラブルや、お釣りの渡し間違いを減らすという意味でも、QRコード決済の導入はスムーズな外国人観光客対応を強力に助けます。
キャンペーン活用による集客力アップ
QRコード決済のサービスを提供している大手企業の多くは、ポイント還元や割引クーポン、自治体と連動した「◯%還元キャンペーン」などを定期的に実施しています。こうしたキャンペーン期間中には、対象のQRコード決済利用者の購買意欲は著しく高まります。お店が特定のQRコード決済に対応していることをしっかりと店頭やSNSでPRできれば、競合店を抑えて来店先として選ばれる大きなフックになるでしょう。
QRコード決済のデメリット
利用者にとってもお店側にとっても便利でお得なQRコード決済ですが、いくつか留意すべきデメリットもあります。導入前に以下の点を確認しておきましょう。
安定したインターネット環境(Wi-Fi等)が必要
QRコード決済を利用するには、オンラインでのリアルタイム承認を行うため、店舗およびお客様のスマホがインターネットに繋がっている必要があります。地下にあるレストランや、電波が届きにくい構造の店舗、あるいはWi-Fi環境がない場所では、決済エラーが発生することがあるので注意が必要です。
スマートフォンの状態に左右される
基本的にはお客様のスマートフォンを使ってQRコードを読み込んだり表示したりするので、「スマホの充電が切れてしまった」「画面が割れていてコードが読み取れない」という場合には利用することができません。また、決済ブランド側のシステムトラブルなどで一時的に利用できなくなる可能性も考慮しておく必要があります。
セキュリティ対策とスタッフのオペレーション教育
決済に使うQRコードには、支払い情報などのデータが含まれています。お客様の中にはセキュリティや個人情報の漏洩に懸念を持つ人もいるため、適切な管理と説明ができるよう準備しておく必要があります。また、海外では店頭の設置型QRコードの上に、悪意ある第三者が別の不正なコードを貼り付ける「すり替え詐欺」などの事例も報告されています。そのため、卓上POPの定期的な確認や、金額の入力ミスを防ぐためのオペレーションを、現場の従業員までしっかりと教育・共有しておくことが極めて重要です。
バーコード決済のメリット
おなじみのバーコードを使った決済(ストアスキャン方式:お客様がスマホ画面にバーコードを表示し、お店側がリーダーで読み取る方式)は、スーパーやコンビニなどの小売店のほか、回転率を重視する飲食店でも広く活用されています。以下でバーコード決済のメリットを整理します。
既存レジやPOSレジとのスムーズな連携
バーコード決済は、店舗にある一般的なバーコードリーダーを使って簡単に導入することができます。複雑なシステム変更を必要とせず、導入しているPOSレジとの連動もスムーズです。すでに商品の読み取りなどでバーコードリーダーを日常的に使っている店舗であれば、従業員にとっても使い慣れたオペレーションであるため、教育コストを最小限に抑えて導入することができるでしょう。
レジの回転率を上げるスピーディーな会計
バーコードの読み取りは一瞬で終わるため、会計処理が非常に高速です。お客様側が金額を入力する手間がないため、現金のカウントやカードリーダーの暗証番号入力、サインの手間がすべてゼロになります。ランチタイムにビジネスパーソンが行列を作るオフィス街の定食屋、ラーメン店、ファストフード店、あるいはテイクアウト専門店など、一分一秒の速さと高い回転率が求められる飲食店には、最もおすすめの決済方法です。
あらゆる世代への普及率・認知度の高さ
スーパーの商品や宅配便の伝票など、生活のいたる所で見かけるバーコード。見たことがないという人はまずいないでしょう。シンプルで直感的なため、デジタルツールやキャッシュレス決済にあまり馴染みのない高齢のお客様や、新人アルバイトのスタッフであっても、抵抗感なくスムーズに受け入れることができます。
バーコード決済のデメリット
シンプルで身近なバーコード決済(ストアスキャン方式)ですが、店舗側の導入にあたっては以下のようなデメリットや注意点もあります。
専用のバーコードリーダー機器が必要
バーコード決済を利用するには、お客様の画面をスキャンするためのバーコードリーダー(またはそれを備えた決済端末)が必須です。既存のレジ周辺にスキャナーがない場合には、新たにハードウェアを購入・設置しなければいけない可能性があり、その分のコストやレジ周りのスペース確保が必要になります。
機器の故障やシステムトラブルへの備え
精密機器である以上、バーコードリーダーの断線やスキャンの不具合、レジシステムとの通信エラーといったリスクは避けられません。万が一リーダーが反応しなくなってしまった場合、一時的にバーコード決済が完全にストップしてしまうため、予備の端末を用意するか、手動入力への切り替え、あるいは現金・クレジットカードといった代替手段への誘導手順をあらかじめマニュアル化しておく必要があります。
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